こんにちは!熊本市中央区で日本一真っすぐ走る行政書士の湯上裕盛です。
近頃テレビや新聞、色々な所で頻繁に『SDGs(エスディージーズ)』という言葉、耳にしませんか。
私は最近、企業のCMでも耳にしましたし、今放送されているドラマのタイトルに持続可能…という言葉が入っていたり…、世の中が『SDGs』に対して意識が高まってきているなぁ…と、とても感じています。
今日はこの『SDGs』について、熊本県でも推進され、登録制度が始というお話しをしようと思います。
SDGs(エスディージーズ)とは
ご存じの方も多いとは思いますが、
SDGs(エスディージーズ)とは…
「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」のことです。
近年、貧困、紛争気候変動等、私たちは数多くの課題に直面しており、このままでは人類が、安定してこの世界で暮らし続けるができなくなるかもしれない。そんな危機感から、世界中のさまざまな立場の人々が話し合い、課題を整理し解決方法を考え、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
17のゴール(長期目標)と169のターゲット(中短期目標)で構成されており、「誰一人取り残さない」ことを理念に、多様性と包摂性のある社会を実現するため、世界各国、日本各地で、達成に向けた取組みが広がっています。
熊本県での取り組み「熊本県SDGs登録制度」
熊本県でも、この達成に向けた取り組みを推進しています。
その為、SDGsに積極的に取り組む企業や団体等を後押しし、県内におけるSDGsの取組みの裾野を広げるために、これらの企業等を登録する「熊本県SDGs登録制度」が令和3年1月に創設されました。
熊本県の企業がSDGsと事業との関連について、「気付き」を得るとともに、具体的な取り組みを進める登録制度です。
熊本県内の企業や団体等が、自らの活動とSDGsとの関連性を認識し、SDGsの達成に向けた具体的な取組みを推進することにより、SDGsの普及を促進することを目的としています。
併せて、新たな価値の創造を促し、その取組みの「見える化」によって地域が連携し、地域の課題の解決に繋げ、キャッシュフローを生み出し、得られた収益を地域に再投資することにつなげることで、熊本の特性を生かした持続可能な社会と、SDGsを原動力とした地方創生の実現を目指していく方針です。
SDGsに取り組む事により、この国際目標を解決していきながら、そこからビジネスチャンスを広げたり、地域と連携して経済の発展に繋げよう!という事ですね。
登録後のメリット
では登録をすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
まず、熊本県のHPには、以下のように紹介されていました。
※その他市町村や金融機関等による伴走支援も検討しているそうです。
この他、企業がSDGsに取り組むということは、世界が直面する課題解決に取り組む企業であるという事であり、会社としての信頼度も高まり、売上という目標ではなく社会課題の解決を中心に考えることで、これまでにないイノベーションやビジネス開発の可能性が広がるかもしれませんね。
登録の対象
登録の対象は、国、地方公共団体は除く、熊本県内に事業所等を有し、県内において事業活動を行う法人、団体又は個人事業主等の方で、以下の要件を満たす企業が対象となります。
- 2030年の目指す姿や環境・社会・経済の三側面の重点的な取組みを明確に示していること。
- 自らの活動とSDGsの17のゴール及び169のターゲットとの関連付けがなされていること。
- 県税等租税公課の滞納がないこと。
- 熊本県暴力団排除条例第2条に規定する暴力団、暴力団員、暴力団密接関係者でないこと。
- その他、公序良俗に反する行為及び重大な法令違反がないこと。
登録の申請について
令和4年度(2022年度)第3回募集期間
令和4年(2022年)4月20日(水曜日)から5月31日(火曜日)まで(※もう終わっています。第4回募集をお待ちください)
必要書類
(1)熊本県SDGs登録申請書(様式第1号)
2030年のSDGs達成に向けた経営方針と目指す姿や、SDGsに関する重点的な取組み及び指標等を記載したもの
(2)SDGs達成に向けた取組みチェックリスト(様式第2号)
基本項目は25項目すべての項目を、チャレンジ項目は5項目以上の項目を満たす必要があり、具体的な取組みを記載したもの
(3)その他知事が必要と認める書類
①熊本県税に未納がないことの証明書(その6証明書)
※新型コロナウイルス感染症の影響等により、県税を一時的に納付・納入できない方のための猶予制度を利用されている場合は、「納税証明書(その2証明書)」を提出。
②暴力団の排除に係る誓約書兼同意書及び役員一覧表
※独立行政法人や公益法人等の場合は、提出不要
※詳細は熊本県のホームページ「熊本県SDGs登録制度」をご覧ください。
この申請は電子申請となっており、登録は無料です。
SDGsに関心があり、これから取り組んでいきたいと考えられている企業の方、自社の商品やサービスが、SDGsの17の目標に対しどう働きかけることができるのか、SDGsへの理解をまず深め、いかにして SDGsを経営の戦略と整合させ、SDGsへの貢献を測定し管理していくか、まず経営理念や指針を立ててみることから、始めてみてはいかがでしょうか。
ノーサイド行政書士法人でも、登録申請行いました!
ということで、当事務所も今回、この「熊本県SDGs登録制度」の登録申請を行いました。
熊本県のホームページから、必要書類をダウンロードして作成し、熊本県税について未納がないことを証明する証明書(納税証明書)を取得してPDF化し、熊本県の電子申請サービスより申請しました。
ちなみに、納税証明書以外の様式(WordやExcel)もPDF化すると思い準備していたのですが、WordやExcelはそのままの状態で添付することが出来ました。
書類作成や手続きは特に難しくはなかったのですが、一番考えて作成しなければならないのは、SDGs達成に向けた取組みチェックリスト(様式第2号)だと思います。
これは、基本項目とチャレンジ項目からできており、基本項目は25項目すべての項目を、チャレンジ項目は25項目中5項目以上の項目を満たす必要があり、具体的な取組みを記載しなければなりません。
このチェックリストをまず社内で共有し、自社の中でSDGsの17の目標に対しどう働きかけることができるのかを考えることで、取り組みの指針となりました。
このチェックリストは、まだ守れていなければ予定として記入することもできます。その場合は1年以内に【○年○月実施】として、具体的取組みを記載すれば良いそうです。
SDGs達成に向けた取組みチェックリスト
具体的な取り組みが思い浮かばない場合は、ホームページに↑関連ファイルで記載例がリンクされています。
また、登録事業者の一覧が出ており、登録されている皆さんの、このチェックリスト(様式第2号)と熊本県SDGs登録申請書(様式1号)を閲覧することが出来ますので、登録された他社がどのような取り組みをされているのか、参考にすると勉強になるかと思います。
まとめ
さて今回は、「熊本県SDGs登録制度」について、お話しました。
当社も、熊本県の企業として、この登録制度に申請するにあたり、意外と身近ですぐにできる事が、意識を変えるだけでこんなにも沢山あったんだな…と気付かされました。
この持続可能な開発目標を、小さなことから少しずつ取り組み、意識的に過ごすだけで、これからの未来の子供たちが少しでも暮らしやすい社会になってくれたら…、そしてこの活動から、何か新しいビジネスに繋がっていき、地域が潤うとより嬉しい事だなあと思いました。
わからないことがあれば遠慮なくお問い合わせください!
以上、熊本市中央区で日本一真っすぐ走る行政書士でノーサイド行政書士法人の湯上裕盛でした
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!!
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