こんにちは!熊本で行政書士をしている湯上裕盛です!
2024年2月1・2週目のWeekly News「教えて!ゆうせい行政書士」のお時間です。
今週は
- ものづくり補助金18次締切がスタートしました!
- 令和5年度補正ものづくり補助金「省力化(オーダーメイド)枠」とは?
- 中小企業省力化投資補助事業の詳細はまだ?
- 事業再構築補助金、小規模事業者持続化補助金の発表そろそろか?
- 事業承継引継ぎ補助金締切間近!
以上の5本立てでいきたいと思います!どうぞよろしくお願いします✨
ものづくり補助金18次締切がスタートしました!
・申請締切 :2024年 3月 27日(水)17:00まで【厳守】
2023年12月27日17次締切の公募要領が掲載され、並行して、18次締切の公募要領が掲載されました。
17次締切と18日締切スケジュール
- 17次公募の申請開始が2月13日(火)であり、締切は3月1日(金)となっております。
発表は5月の中旬ごろを予定。事業実施期間は、2024年12月10日までとなっております。
※17次のものづくり補助金は、省力化(オーダーメード枠)のみの募集です。
- 18次公募の申請開始が3月11日(月)であり、締切は3月27日(水)となっております。
発表は6月下旬ごろを予定されています。
※18次に申請される方は、非常にタイトなスケジュールになりますので、実施期間をすぎないように注意してください。
募集されているコースは
- 省力化オーダーメイド枠
- 製品サービス高付加価値化枠
- 通常類型
- 成長分野進出類型(DX、GX)
- グローバル枠
※17次は省力化(オーダーメード枠)の募集のみですが、18次は省力化(オーダーメード枠)以外も募集されています。
省力化(オーダーメイド枠)を申請される方は、実施期間に余裕がある17次に申請することをおすすめします。
令和5年度補正ものづくり補助金「省力化(オーダーメイド)枠」とは?
【中小企業向け補助金・支援ポータル ミラサポplus】引用
https://mirasapo-plus.go.jp/hint/21602/
ミラサポplusに分かりやすい資料が出ております。
ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)は、中小企業等が行う、革新的な製品・サービスの開発や生産プロセス等の省力化を行い、生産性を向上させるために必要な設備投資等を支援するものです。
令和5年度補正の予算の成立にともない、ものづくり補助金ではいくつかの点が変更になりました。
令和5年12月27日の第17次公募からスタートした「省力化(オーダーメイド)枠」
革新性とは
自社になく他社でも一般的でない(サービス・商品など)、「オンリーワンである必要はなく、私が一番最初に始めたというわけでもなく」地域業種業界における先進的事例に当たること
- 東京の方では一般的になっているが、熊本ではまだ導入されてないものであれば、革新性があると言えます。
- 熊本県内では、一般的になっているが、天草などの地方では一般的でないとしたら、革新性があると言えます。
例)【ドローン】
数年前にドローンが出た時は、革新性がありました。しかし、今ドローンの革新性はかなり薄まってきてます。
※普及してない地域や新しいドローンのサービスであれば、革新性があると言えます。
革新性は時代によって変化していきます。
ものづくり補助金の基本要件
基本要件を満たす「事業計画(3~5年)」を策定する必要があります。
①「付加価値額(営業利益+人件費+減価償却費)」を年平均成長率3%以上増加させること
②「給与支給総額」を年平均成長率1.5%以上増加させること
③「事業場内最低賃金」を毎年、地域別最低賃金+30円以上の水準にすること
付加価値額年率3%以上増加させること
営業利益+人件費+減価償却費=付加価値額
減価償却は、国が決めた経費算入で、設備(固定資産)の購入額を耐用年数に合わせて分割し、その期ごとに費用として計上するための勘定科目です。
営業利益と減価償却を足すと、本来の儲けが出ます。
そこに人件費(人員増加や給料増加によって増えていくもの)を足すと国が定める付加価値額が算出されます。
これを年率平均3%増加してくださいという要件があります。
「給与支給総額」を年平均成長率1.5%以上増加させること
事業計画(3年〜5年)の計画
- 3年であれば4.5%
- 5年であれば7.5%
上げなくてはいけません。
事業計画期間の3年から5年が終わった際に、年率平均が指定の数字に達成できてるかを見られます。
「事業場内最低賃金」を毎年、地域別最低賃金+30円以上の水準にすること
毎年3月に地域別最低賃金の+3 0円以上水準にするという要件があります。
基本要件以外にも、申請枠・類型ごとに追加要件が設定されています。
ものづくり補助金は要件を満たしていても、「申請したら必ずもらえる」というものではありません。「採択時の事業計画審査」、「交付申請時の補助対象経費審査」、「事業完了後の確定検査」があります。
申請で1番重要なのが事業計画です。
「企業にとってものづくり補助金を活用することで本当に生産性が上がるのか」を10枚の計画書を書いて提出します。
計画書の内容によって、貰える・貰えないを判断されます。
令和5年度補正予算では、ものづくり補助金の申請枠・類型と補助上限額・補助率に変更がありました。ポイントは以下の4点です。
①革新的な生産プロセスやサービス提供方法の省力化を行う取り組みのための「省力化(オーダーメイド)枠」が新設されました。
※キーワード『省力化』
②革新的な製品・サービス開発を行う取り組みのための「製品・サービス高付加価値化枠」として、通常類型と成長分野進出類型(DX・GX)の二つが設置されました。
※イメージは『デジタル枠』
③海外への販路開拓や事業拡大を目指す取り組みのための「グローバル枠」が、引き続き設置されました。
④大幅賃上げに取り組む事業者への特例も引き続き設けられ、省力化(オーダーメイド)枠については、補助上限額の上乗せ金額が最大2,000万円まで拡充されています(補助上限額8,000万円と合計で最大1億円支援)。
ものづくり補助金で1億円は、かなり大きい額です。
設備変更・導入を考えている際は、活用をお勧めします。
「省力化(オーダーメイド)枠」は、令和5年12月27日の第17次公募から公募が開始されました。
「製品・サービス高付加価値化枠」「グローバル枠」については、追って第18次公募から公募開始の予定です。第17次公募に応募する事業者は18次公募には応募できませんので、ご注意ください。
※現在18次公募開始されております。
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ものづくり補助金(第17次公募以降)の申請枠・類型と補助上限額・補助率
申請したい事業者からすると、どの申請枠に該当するのか、いくらの補助金が貰えるのか分かりづらいと思います。
ノーサイド行政書士法人は認定支援機関になっています。ヒアリングをした上で、アドバイス致します。ご相談お待ちしております。
「省力化(オーダーメイド)枠」について
令和5年12月27日より「省力化(オーダーメイド)枠」の公募が開始されました。この申請枠は、「人手不足の解消等を目的とした生産プロセス等の省力化の取り組みを強力に支援」するためのものです。
近年、中小・小規模事業者の事業環境は、人手不足や物価高、賃上げ、デジタル・グリーン投資の高まりなど、多様化・複雑化しております。
一方で、足下の日本経済は、30年ぶりの高水準の賃上げが実現し、また国内投資は100兆円という過去最高水準の見通しとなるなど、大きな潮目の変化が生じており、30年続いてきたデフレから脱却できるチャンスを迎えています。
従業員数 補助上限額
- 5人以下 100万円~750万円
- 6~20人 100万円~1,500万円
- 21~50人 100万円~3,000万円
- 51~99人 100万円~5,000万円
- 100人以上 100万円~8,000万円
労働生産性向上等の「要件」が追加
- 基本的には、労働生産性(付加価値額/[労働人数×労働時間])が2倍以上になることが要件になっております。
- 大きい補助金を扱う際の要件として
金融機関等の資金調達を予定している場合は、金融機関の確認書を提出することが必要です。
補助申請額が一定規模以上の場合、「口頭審査」を実施
申請する際に、コンサルに丸投げで事業計画書を書いてもらい、社長が内容を把握してない場合があります。
事業計画を把握していないと、補助金に通った後にトラブルも起きております。
補助金は、会社をよくするために活用するものです。
口頭審査で、事業計画に答えられない事業者は、補助金を活用すべきではないと思っています。
中小企業省力化投資補助事業の詳細はまだ?
https://www.smrj.go.jp/org/info/solicitation/2023/aihbak0000000wfp-att/20240126_kobo01_02.pdf
令和6年2月5日に「中小企業省力化投資補助事業」に係る事務局公募説明会の資料が出ました。まだ詳細は出ていませんが、内容を確認するとIT導入補助金に似ています。メーカーや代理店がカタログに登録をして、事業者が申請をする形になります。この資料自体は、事務局を募集するための資料になります。
- 事務局の公募締切が2月20日
- 事務局の採択結果発表が2月27日
- ベンダー公募(カタログ選定)3月下旬
※IT導入支援事業者と同じイメージです。
申請受付開始は4月
来年度から集まることが予想されます。
今年出た新しい補助金です。詳細が出ましたらお話させていただきます。
事業再構築補助金、小規模事業者持続化補助金の発表そろそろか?
小規模事業者持続化補助金ホームページはこちら
https://s23.jizokukahojokin.info/
事業再構築補助金のホームページはこちら
https://jigyou-saikouchiku.go.jp/
※事業再構築補助金は2月13日に発表がありました
事業再構築補助金について
前回の事業再構築補助金の締切が10月6日でした。
(今回の発表12月の下旬中下旬予想)
※今までであれば、締切から大体2カ月半後が発表になっておりました。
国会で議論され
- そもそも事業再構築補助金は必要なのか
- ちゃんと使われているのか
- 基金として運用されるのは正しいのか
それも踏まえて延期されておりましたが、2月13日に無事発表がありました。
小規模事業者持続化補助金
前回の第14回小規模事業者持続化補助金の申請受付締切が12月12日でした。
発表が約2ヶ月半と考えると2月の中旬になるため、そろそろ発表があると考えられます。
現在公募がスタートしている第15回の3月14日が締切。
商工会・商工会議所の締切は3月7日が締切となっております。
事業承継・引継ぎ補助金締切間近!
※事業承継引継ぎ補助金2月16日に締切られました
- 事業承継・引継ぎ補助金について
事業承継・引継ぎ補助金は、事業再編、事業統合を含む事業承継を契機として経営革新等を行う中小企業・小規模事業者に対して、その取組に要する経費の一部を補助するとともに、事業再編、事業統合に伴う経営資源の引継ぎに要する経費の一部を補助する事業を行うことにより、事業承継、事業再編・事業統合を促進し、我が国経済の活性化を図ることを目的とする補助金です。
特に経営革新枠は、認定支援機関の確認書が必要になります。
当社のような(ノーサイド行政書士法人)認定支援機関を探して、発行してもらう必要があります
事業承継・引継ぎ補助金に関しては、生産性革命推進事業として、来年度も継続して
- 小規模事業者持続化補助金
- IT導入補助金
- ものづくり補助金
と一緒に行われます。
まとめ
以上、今週の3点についてお話をさせていただきました!
- ものづくり補助金18次締切がスタートしました!
- 令和5年度補正ものづくり補助金「省力化(オーダーメイド)枠」とは?
- 中小企業省力化投資補助事業の詳細はまだ?
- 事業再構築補助金、小規模事業者持続化補助金の発表そろそろか?
- 事業承継引継ぎ補助金締切間近!
さいごに
Weekly News「教えて!ゆうせい行政書士」をご覧いただきありがとうございます。この記事では、認定経営革新等支援機関である私が週ごとに出来事や仕事の中で得た情報、補助金の話、現場のゴリゴリしたお話などををシェアしています。
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