皆様、こんにちは。ノーサイド行政書士法人の湯上です。8月4日、税理士事務所さまにお招きいただき、所内の勉強会で講師をつとめました。テーマは「Claude Code ── 事務所に『めちゃくちゃ優秀な側近』を一人置く」。ツールの使い方ではなく、AIの「任せ方」に絞ってお話ししました。

はじめにお伝えしたのは、ChatGPTとの違いです。ChatGPTは聞くと答えが返ってくる相談相手、Claude Codeは頼むとファイルが返ってくる部下。どちらが上ということではなく、役割が違います。名前に「コード」と付きますが、私自身はプログラムを1行も書けません。

次に、使いこなしの3原則をお話ししました。①まず「やっといて」でいい ②情報を与えるほど賢くなる ③一度やった仕事は手順書にして固定する。一番大事なのは②です。事務所のルールごと渡すと、自分の事務所のやり方で返ってきます。私の場合は、自分の送信済みメール4,422通を解析して文体のガイドを作り、毎回それを読ませています。渡してからは書き直しがほとんどなくなりました。

後半は、当所で実際にやっていることをそのままお見せしました。決算書・申告書の一式PDFを受信通知・別表一・別表二・別表四・別表十六・決算報告書・法人事業概況説明書の7点に切って名前まで付ける作業、証憑の見積→発注→納品→請求→振込の時系列と口座の突合、打ち合わせ録音の議事録化などです。当日はその場でも動かしてみました。PDFを読ませたら「3ページ、4ページが抜けています」と自分から指摘してきた場面もありました。

そのうえで、税理士事務所ならどう置き換わるかを一覧にしてお示ししました。申告書PDFの顧問先別・書類別の命名、決算書から金融機関や補助金様式への転記、証憑チェックと自己点検、認定支援機関としての計画書・所見の下書き、月次巡回や決算報告の記録、担当交代時の引き継ぎなどです。あわせて線引きの話もしました。数字と法律は自信満々に間違えるので一次情報での確認をルールにしておくこと、顧客情報は何を渡すかを事務所として先に決めておくこと、「ファイルを消させない」ルールを一番最初に書いておくこと。判断と責任は人が持つ、という前提は変わりません。
最初の30日は、毎月必ず発生して、やり方が決まっていて、やっていて楽しくない単純作業を1つだけ選ぶ。30日で手順書が1つ残れば大成功です、というところで締めました。予定は60分でしたが、実際に動かすところをお見せしたこともあり、2時間近くお時間をいただきました。今後もノーサイド行政書士法人は、事業者の皆様のお役に立てる情報の提供を続けてまいります。


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